前回の記事では、すべてを失ったどん底からウェディングプランナーという天職に出会い、自分の力で「本当の自信」を取り戻したお話をしました。
仕事に夢中になり、信頼できる仲間もいて、毎日が充実していました。「もう一生独身でも、私は私らしく生きていける」。そう心から思えるようになった時、運命の出会いは突然やってきたのです。
ビアガーデンでの出会い。12歳年下の大学院生
彼と初めて会ったのは、共通の知人が企画してくれたビアガーデンのオープニング飲み会でした。 当時、私はすでに社会人としてバリバリ働いていましたが、彼はまだ大学院の2年生。私より12歳も年下です。最初はまったく異性として意識することはなく、「今の若い学生さんは、どんなことを考えて生きているんだろう?」と、新鮮な興味を持ってお話ししていました。
その後、お互いの友人を呼んで合コンをしようということになり、私たちは幹事として連絡を取り合うようになりました。そのやり取りが、とてもスムーズで心地よかったんですよね。 何度かやり取りをするうちに意気投合し、2人で飲みに行くことになりました。彼は真面目に学業を優先していてアルバイトも少なく、決してお金に余裕はなかったはずです。それでも、1軒目は必ず彼が支払いをしてくれて、私を「一人の大人の女性」として大切に扱ってくれました。

「私、バツイチだけど」への予想外の返答
2回目に飲みに行った時、私は思い切って彼に尋ねました。 「どういうつもりで、私と飲みに来てくれているの?」
今思うと直球すぎる質問だったのかもしれないけれど、それまでの反省から「ただの友達」なのか「女性として見ている」のか、関係を曖昧にしたくなかったのです。 彼は少しあたふたしながらも、「素敵な女性だと思って誘っています」と真っ直ぐに答えてくれました。そして2軒目のお店に入った時、「付き合ってくれませんか」と告白してくれたのです。
私はその場ですぐに、「早くに言うべきことか分からないけれど、私バツイチなんだ」と伝えました。変な勘違いをさせたくなかったし、もしそれが嫌なら早く伝えたほうが彼のためだと思ったからです。 すると彼は驚くどころか、こんなことを言いました。 「僕、小さい頃から、なんとなくバツイチの人や子連れの人と結婚するんじゃないかって思ってたんです」私には子どもはいなかったけれど、もしそうであっても彼はこだわらない雰囲気さえありました。
実は、ちょっとびっくりしたことに彼にとって私が「初めての彼女」でした。中高生の頃から大人びた感覚を持っていた彼は、同世代の女性にあまり興味が持てなかったようです。ただモテなかったわけではなく、「本当に好きになる人」をずっと待っていたのかなって思いました。
ありのままを尊敬し合える「本物の愛」
彼とのお付き合いは、これまでのどんな恋愛よりも自然体でいられるものでした。 ウェディングプランナーの仕事は夜遅くなることも多かったのですが、彼は私のマンションでご飯を作って待っていてくれたりしました。
学生の彼は、私が仕事中でもあまり気にせずよく電話をしてきたんですが、とても素直な人だったので、私が電話に出られなくても全く気にしていない様子。私も彼に「今どこにいるの?」「何をしているの?」と聞くことは一切ありませんでした。 だって、嘘なんていくらでもつけるし、そんな質問で縛り合うことに意味はないと思っていたからです。
実は私には、昔から憧れている夫婦像がありました。それは、いつかのニュースで戦地を飛び回る戦場カメラマンの夫が亡くなった際に、奥様が「ほとんど一緒にいる時間はなかったけれど、彼の生き様を尊敬していました」と語っていた姿です。 一緒にいる時間の長さや、連絡の頻度ではない。若いながらもブレない自分の芯を持ち、真摯に生きる彼の姿を、私は心から尊敬していました。そして、そんな彼が私を好きになってくれた。それだけで十分すぎるほど幸せだったのです。
相手の条件やステータスで「自分の価値」を埋めようとし、顔色を伺っていた最初の結婚とは、全く違う景色がそこにはありました。
「10年後に別れが来てもいい」という覚悟

結婚という形にはこだわっていなかった私と違って、彼は「早く結婚したい」という意志をはっきりと持っていました。 付き合って半年が経つ頃、将来の結婚生活を見据えて、彼は自分の部屋を引き払い、私のマンションで一緒に暮らすことになりました。家賃も半分払うと言ってくれて、そのタイミングで私の両親にも「結婚を前提に」と挨拶をしてくれました。
最初は「若い男の子に騙されているんじゃ…」と心配していた両親も、彼の誠実な人柄や、大企業から内定をもらっている優秀さを知って、すぐに大賛成してくれました。 そして彼が社会人になり、新入社員の寮生活が終わるタイミングで、私たちは自然な流れで入籍しました。
世間では、年下の夫が結婚何年も経つと若い女性に心変わりして離婚する……なんてニュースを見聞きすることもありますよね。私自身、結婚を決めた時に「もしかしたら10年後、私にもそういう日が来るかもしれないな」と考えたことがあります。若くて将来有望な彼には、もっと一人で遊んだり、自分だけにお金を使ったりする選択肢もあったはずですから。
でも、私はこう思えたのです。 「もし10年後に離婚したいと言われたとしても、それまでの10年間を『この人と一緒に暮らせて本当に幸せだった』と自分が後悔なく思えるなら、それでいいじゃないか」と。
未来を恐れて不安になるのではなく、後悔しないように「今」を全力で愛し抜く。 相手の条件という鎧を脱ぎ捨て、自分の足で立ち、ただ一人の人間として彼を尊敬すること。 それが、すべてを失った私が見つけた「愛される関係」の答えでした。
彼と結婚して14年目を迎えた今も、お互いを尊重し合うその気持ちは、少しも変わっていません。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
「条件」で自分を大きく見せようとして、心がボロボロになってしまった最初の結婚。 そこからすべてを失い、自分の足で立ち上がる中で見つけた「本当の自信」。 そして、自分らしさを取り戻したからこそ出会えた、心から尊敬できる彼との「本物の愛」。
これまでの道のりを振り返ってみて、私が強く感じているのは、「誰かに幸せにしてもらう」のではなく「自分で自分を幸せにする」と決めることの大切さです。 自分の足でしっかり立てているからこそ、見栄を張ることも、相手の顔色を伺うこともなく、対等で心地よい関係を築くことができるのですよね。
もしも今、過去の私のように自分に自信を持てずにいたり、パートナーとの関係で息苦しさを感じている方がいたら、どうか安心してくださいね。 どん底からでも、何歳からでも、人生はあなたの手でいくらでも新しく描き直すことができますから。応援しています♡
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私がこのどん底から、どうやって「12歳年下の彼と対等で幸せな関係」を手に入れたのか?
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