禅タロット「空(くう)」の教え|執着を手放し心を自由にする方法

タロット

こんにちは、
スピリチュアル・ナビゲーターのアーヤです。

この記事では、「禅タロット」の教えの中でもとくに奥深い「空(くう)」という概念をもとに、
“執着を手放す”というテーマに向き合っていきます。

こんな気持ち、心のどこかにありませんか?

  • 親やパートナーとの関係に、どうしてもモヤモヤが残っている

  • わかってほしいけど、伝わらない。そんな寂しさがある

  • 自分の感じていることは、どこか間違っている気がしてしまう

そんなとき、禅タロットの「空」の視点は、私たちにとって優しく、そして力強いヒントをくれるのです。


禅タロットにおける「空(くう)」とは?

「空」とは、すべてのものが常に変化し続け、
固定された“正解”や“形”などは何ひとつないという考え方です。

最初は「空っぽ」「何もない」ように感じるかもしれません。
でも実は、「何にも決まっていない」からこそ、そこには無限の可能性が眠っているのです。

たとえば、「私はこういう性格だから」「この人はこういう人だから」と決めてしまうと、そこから先は見えなくなってしまいますよね。

でも、「そうとも言えるし、違う見方もあるかも」と思えるだけで、
私たちの心には余白ができて、呼吸が通るようになります。

それが、「空」という視点なのです。


“空”を感じた2つのストーリー

「母の愛は、形を変えて届いていた」

あるお客様のお話です。
その方は、幼い頃からとても干渉の強いお母さまに育てられてきました。

「これが正しい」「こうしなさい」と言われ続け、
自分の気持ちや判断に自信が持てなくなっていたそうです。
高校生になる頃には、「私が感じていることって本当なのかな」と迷い、
家を出て一人暮らしを始めたものの、心の中にはずっとしこりが残っていました。

大人になっても、親からの電話ひとつで「どうしてそんな言い方をするんだろう」と思うことばかりで、
「もう縁を切りたい」とまで感じたこともあったそうです。

でもある時、オンラインサロンで“母親の立場”にある方の話を聞いたことが転機になりました。
「干渉に見えていた言葉も、母なりの愛だったのかもしれない」
そんな風に感じたとき、心がふっと緩んだのです。

求めていた愛のかたちは違っても、
愛そのものは、ちゃんとあった——。
そう気づいた瞬間、彼女の心に、“空”の風が吹いたのでした。

「父に捨てられた、と思っていたけれど…」

もうひとりの方は、幼い頃に父親が家を出て行った経験を持っています。
ずっと「私は捨てられた」と感じていて、
その感情が大人になっても影のように心に残っていたそうです。

でも、家庭を持ち、親としての日々を過ごすなかで、
「父もまた、自分なりに精一杯だったのかもしれない」
と思えるようになっていったと話してくださいました。

そして、父が入院したという知らせを聞いたとき、
自然と「何かしてあげたい」と思ったそうです。

退院後には一緒に食事をし、退院祝いをしたとき、
そこには「昔の父」ではない、
今この瞬間を一緒に生きている“誰か”としての父の姿があったのです。

自分の中の固定された「父」という枠がほどけたとき、
新しい絆が、そっと生まれたのでした。


角度を変えれば、見えるものは変わる

私たちはつい、「これはこういうこと」「あの人はこういう人」と
ひとつの視点で世界を見がちです。

でも、それって本当にすべてでしょうか?

親という存在も、恋人も、自分自身さえも、
私たちが見えているのはほんの一部かもしれません。

その人が経験してきた背景や、
私たちがまだ知らない想いや弱さ、優しさがあるかもしれない。

「見方を変えるだけで、世界は変わる」

これが、“空”という教えが、静かに語りかけてくれていることなのです。


日常に「空」の感覚を取り入れてみませんか?

では、そんな「空」の感覚を、毎日の生活にやさしく取り入れる方法を3つご紹介します。

1. ゆっくり深呼吸する

モヤモヤっとしたとき、「とりあえず深呼吸を3回」。
シンプルですが、とても効果的です。
呼吸に意識を向けるだけで、今ここに戻ってこれます。

2. 相手の立場を想像してみる

「この人、なんでこんなこと言うの?」と思ったとき、
1分だけでもいいので、その人の立場になって想像してみてください。
相手の背景が、少しだけ透けて見えてくるかもしれません。

3. 小さな出来事をノートに書いてみる

感情を紙に書くだけでも、意識の整理になります。
「なぜイライラしたんだろう?」「どんな言葉が刺さったんだろう?」
その気づきが、“空”への入り口になります。


小説『母のあしおと』の中にも、答えがあるかもしれません

ちなみに昔、私自身が気づきを得るきっかけにもなった小説に
母のあしおと』という作品があります。

平凡なお母さんなんて、きっとどこにもいない。
妻で、母で、娘で、そしてたった一人の「私」だった。ある女性の死後、夫の視点から彼女の人生を遡ってたどる、感動の連作集。母と娘のすれ違い、愛の不器用さ、そして静かに紡がれる和解の物語

読んでいるうちに、きっとあなたの心にも優しい風が吹くはずです。もし興味が湧いた方は、手に取ってみてくださいね。


あなたの“空”は、どこにありますか?

執着を手放すことは、時にとても怖いことかもしれません。
でも、手放したその先には、「自分自身の本当の声」と出会える自由があります。

「これは本当に私の価値観? 誰かの期待じゃない?」
そんな問いかけから、あなたの“空”への旅が始まります。

どんなに遠回りに見える道も必ず意味があります。
あなたの心が少しでも軽くなることを願っていますね。

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