「個人的なことは政治的なこと」とは? 夫婦問題との関係性
私も欠かさず、毎週見ていたドラマ「御上先生」のなかで出てくる、この言葉「個人的なことは政治的なこと(The personal is political)」。
これは、1960年代~1970年代のフェミニズム運動で広まった考え方で。女性が家庭内や職場、日常生活で直面する問題(例えば、家事の負担の不均衡、性的ハラスメント、賃金格差など)が、単なる個人的な不満や努力不足ではなく、社会制度や権力関係に根ざした構造的な問題であるということ。
夫婦の関係はまさにこれに当てはまりますよね。
例えば、夫婦間の家事・育児の負担、経済的な役割分担、定年後のすれ違いなどは、一見すると個々の家庭の問題に思えるもの。でも、それらの背景には、社会全体の価値観や制度が大きく影響しているよね。
夫婦のすれ違いは「どちらかのせい」ではない理由
夫婦の関係が悪化すると、多くの人は「夫が悪い」「妻が悪い」なんて、相手が悪いという視点で考えがち。でも、本当にそうなのかしら?
例えば、定年後に夫婦の関係がギクシャクするのは、夫が突然家庭にいる時間が増え、妻のペースが乱されるから。これは夫婦の性格の問題ではなく、日本の働き方の仕組みや「家庭は女性が守るもの」という長年の価値観がそれまでの夫婦関係を作ってきた結果だと思いませんか?
また、夫が仕事中心の生活を送ってきたのも、「男は仕事、女は家庭」といった社会の価値観が背景にある。そう考えると、夫婦の問題は決してどちらか一方の責任ではなく、社会全体の影響を受けていることだと分かりますよね。
男性は悪意を持って亭主関白になったのか
「亭主関白」と聞くと、男性が意図的に家庭内で権力を握ろうとしているように感じるかもしれませんね。でも、多くの男性は悪意を持ってそうしているわけではなく、そういう社会に生まれ、そういう価値観の親に育てられただけで、無意識のうちに社会の価値観に適応しているだけの場合もあるんじゃないかなと思います。
日本では長年、「男性は外で働き、女性は家庭を守る」という考え方が根強くあった。そのため、夫婦の間で「夫は家事を手伝わない」「妻は夫を支えるべき」といった役割分担が当たり前のように受け継がれてきたんですよね。
これは、個人の性格や選択の問題ではなく、単に社会の構造が作り出したものです。
夫婦関係をより良くするために、今できること
夫婦の問題を解決するためには、「どちらが悪いか」を考えるのではなく、「社会の影響を受けていること」も要因だと言うことを、理解することが大切だと、私は思います。その上で、そんな社会に文句言ってても仕方ないから、夫婦だからこそできる努力を少しずつ実践してみてはどうでしょうか。
1. お互いの価値観をアップデートする
これまでの価値観が社会の影響を受けていたと気づいたら、「自分たちはどうしたいか?」を話し合うことが大切。例えば、定年後の生活について、「家事をどう分担するか」「お互いの時間をどう大切にするか」をあらかじめ話しておくことで、トラブルを防げるはずです。
2. 小さな習慣を変えていく
いきなり大きく変えようとすると、どちらかに負担がかかりすぎてしまうから、例えば、
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「ありがとう」を意識して伝える
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週に1回、夫婦で未来について話す時間をつくる
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お互いに一人の時間を大切にする
といった小さなことから始めるだけでも、夫婦関係は少しずつ変わっていきます。
まとめ:「夫婦の問題」を自分たちだけのものにしないために
夫婦の問題は、決して個人的なものだけではないんです。社会の価値観や制度の影響を受けていると理解することで、「夫が悪い」「妻が悪い」といった対立構造ではなく、「どうすればお互いが心地よく過ごせるか?」という視点で考えられるようになるんじゃないでしょうか。
大切なのは、お互いに責任を押し付けるのではなく、二人でより良い関係を築くためにどうすればいいかを話し合うこと。せっかくご縁あって結ばれた二人なんだから、愛をもって関わって欲しいな。
あなたはどう思いますか?


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